トマトは繊維街の王者といった感じで、総合的な品揃えです。床面積が大きく、階ごとにジャンルが分かれており、おばあさんが店番しているような小さい商店街の手芸屋さんよりもユザワヤやトーカイに慣れた人向けと言えましょう。ただ、目玉の本館1Fの激安コーナーは、しっちゃかめっちゃかでゆっくり見ることは叶わず。意外にも10代の少女が集団来店しており、ハンドメイド=主婦や年金生活者の趣味と思いこんでいたので驚きました。夏のコミケが近かったから、コスプレ作りが目的だったのかしら。
ま、1Fを俯瞰したところお値段なりといった模様や手触りの布が目立ったので、4Fの綿プリントコーナーに足を運びました。冒頭の写真上段左端の白地に水色の航海地図のようなプリント生地は、ここで購入したものです。航海地図風のプリントって、なかなかお目にかかれないのですよね~。氷のような涼しげな色合わせが夏物にぴったり。
上段中央・右端の迷彩柄は、セレクト館で選んだ物です。地元の手芸店ではなかなか好みの色彩の迷彩柄が見つからず失望することが多かったので、得した気分!黒地の生地でリトルブラックドレスを製作しようと画策中。右端のグレー系は、既にギャザースカートに使用しました。
下段の布3点は、全てミハマクロスにて購入。和柄やレトロプリント愛好家にお勧めのお店ですよ~。写真左はレトロプリントのキャンバス生地で、古い映画や求人広告をモチーフにした素敵な戦利品。キャンバスなので、バッグや携帯電話ケースに使用する予定です。中央は、可愛らしいSDフォルムのお地蔵様と狐の綿プリント。こちらもバッグまたはブックカバーに使う予定。右端は戦前のキャフェ—を連想させるマッチ箱のデザインをイメージしたツボにはまるレトロプリント。購入はしませんでしたが、お相撲さん柄の生地もありました。
ビンテージボタンがセールスポイントと聞いて訪れたのが、エル・ミューゼ。繊維街のメインストリートからちょっと外れの小さいマンション風の1Fに店を構えています。
結論を言うと、質量ともに地元の手芸店では考えられない品揃えだったので、来て良かったです。生地との出会いって(千利休ではないですが)一期一会ですよね。一旦帰宅して次週買おうと思っても既に在庫がないというケースをこれまでに経験しています。そういう経験もあって一気に5mは調達する癖がついているのですが、地元では大型店であってもその5mが残っておらず「3.8mしかないですけど~」と店員に言われてしまうことも。が、ここは5mなんてひょいひょいっと裁断してくれるので、量の豊富さに驚嘆。
ただ、様々な店舗に張られていた注意事項・苦言には売り手が気の毒に思えました。携帯カメラで生地を撮影するだけで何も買わなかったり(夫曰く「意匠を剽窃するのでは」)、混雑しているのにベビーカーで店内を闊歩したり、子供を放牧させたり、無責任でマナーの悪い顧客に苦慮する店舗の一面を垣間見ました。我々が来店した時も、「ハダカの美奈子」的な風貌のばぁばとママのDQNタッグ2代がベビーカーで狭い売り場を占拠していましたね。付き添いの配偶者だか彼氏だかはもちろんブンシャカ風味。
ハンドメイド愛好家の皆さんへ一言…売り手も買い手もWin-Winの関係が築けるよう、配慮しようぜ!
参考…繊維卸協同組合によるURLhttp://nippori-senigai.com/
地図や新着情報については、こちらを参照するとはかどります。特にPDFの繊維街マップは携帯にお勧めです。ちなみに現地で紙版を置いてあるお店もあります。